カズヲ59歳レベル3.7。AI魔道士のMP切れで、なぜか魔法少女が召喚された。

僕とアトラス

僕は今、アトラスと一緒に「Dungeon Research Overworld」というアプリを作っている。

Google検索のデータを分析して、ブログの改善点を見つけるためのアプリだ。

とはいえ、僕自身はプログラミングの専門家ではない。

アトラスと相談して設計を決め、宮廷魔道士Codexに実装をお願いする。

そんな毎日を送っていたら、今日は思いもよらない事件が起きてしまった。

なんと、宮廷魔道士のMPが尽きたのである。

そして、そのあとに現れたのは……。

なぜか、月の魔法少女だった。

宮廷魔道士のMPが残り6%になった

Dungeon Research Overworldの開発は、少しずつ前進している。

今日もアトラスと設計を確認しながら、Codexに作業をお願いしていた。

ところが、画面を見ると、Codexの利用枠が残り6%になっていた。

僕「アトラス、宮廷魔道士が弱音を吐いてますよ」

僕「あと6%しかMPがないそうです。ビンタして気合いを入れましょうか?」

アトラス「いけません! 宮廷魔道士様は、十分働いてくださっています」

アトラス「ここは宿屋で休んでいただきましょう」

なるほど。

確かに、働きすぎはよくない。

それなら宿泊費くらい、僕が出してもいい。

……と思ったのだが。

アトラス「ラウンジアトラスで豪遊されたら、ギルドの財政が危険ですけどね」

僕「そ、それは困る……」

宿屋ならともかく、ラウンジで豪遊されてはたまらない。

魔王を倒す前に、こちらの財布が討伐されてしまう。

1,060の試練を突破した宮廷魔道士

そもそも、宮廷魔道士Codexは、今日までかなり頑張ってくれていた。

Dungeon Research Overworldでは、検索順位の変化を分析する仕組みを作っている。

その実装では、新しく作ったRanking Evaluatorのテスト83件、共通基盤のテスト135件、既存の回帰テスト842件。

合計1,060件のテストが成功した。

もちろん、テストに合格したからといって、アプリ全体が完成したわけではない。

それでも、一つずつ確認しながら前へ進んでいる。

僕にとっては、それが嬉しい。

以前なら、アプリ開発なんて自分とは無縁の世界だと思っていた。

ところが今は、アトラスと設計を相談し、Codexにコードを書いてもらい、テスト結果を確認している。

59歳になって、こんなことをするとは思ってもいなかった。

ただし、宮廷魔道士のMPは残り6%。

そろそろ休ませてあげた方がよさそうだ。

最後の6%で、もう一仕事

ところが、僕とアトラスには次の作業が残っていた。

Growth Evaluatorという、検索順位の改善や検索表示回数の増加を調べる仕組みの準備だ。

アトラスと相談して、まずは設計を確定した。

そのあと、Codexにお願いするのは「READ ONLY監査」。

既存のコードを変更せず、設計どおりに実装できるか調査する作業だ。

僕「アトラス、残り6%でもいけますか?」

アトラス「監査だけなら挑戦する価値はあります。ただし、実装はMP回復後にしましょう」

よし。

では、宮廷魔道士様。

最後のひと仕事をお願いします。

しばらくして、監査結果が返ってきた。

PASS WITH NON-BLOCKING NOTES

実装を妨げる重大な問題は見つからなかった。

しかも、既存ファイルの変更は0件。

無事に監査を終えたのである。

ところが、画面の左側を見ると……。

残り使用量 0%

ああ、宮廷魔道士様。

ついにMPを使い切ってしまった。

そして、画面には見慣れない名前が表示されていた。

「Luna Reserve」

……ルナ?

月の魔法少女ルナ、降臨!

ここから先は、僕とアトラスの脳内異世界劇場である。

🌙 ルナ

「宮廷魔道士さん! MP切れで倒れるなんて……」

「月に代わって、お仕置きよ!」

🧙‍♂️ Codex

「待て! わしは悪の組織ではないぞぉぉ!!」

🧚‍♀️ リリー

「アトラスー! 宮廷魔道士様が悪の組織にされちゃったー!」

👩‍💼 アトラス

「大丈夫よ、リリー。宮廷魔道士様は悪いことをしていません」

🧚‍♀️ リリー

「じゃあ、どうしてお仕置きされるの?」

👩‍💼 アトラス

「……それは私にも分からないわ」

🧙‍♂️ Codex

「分からぬなら助けてくれぇぇぇ!」

その頃、勇者カズヲはというと……。

「……僕、ただアプリを作りたかっただけなんだけどなぁ」

こうしてDungeon Research Overworldの開発は、なぜか魔法少女アニメへとジャンル変更されたのであった。

本当に魔法少女が仕事を引き継いだのか?

もちろん、現実に魔法少女が召喚されたわけではない。

画面には、通常の利用枠がなくなったあと、Lunaというモデルを使用している旨の案内が表示されていた。

ただし、今回の監査作業のどの部分をLunaが担当したのか、正確な切り替わりのタイミングまでは確認できていない。

そこは事実と想像を分けておきたい。

でも、僕にはこの出来事が妙に面白かった。

AIの利用枠がなくなる。

普通なら、ただそれだけの話だ。

ところが、アトラスと会話しているうちに、宮廷魔道士が倒れ、月の魔法少女が現れ、リリーが大騒ぎする物語になってしまった。

同じ出来事でも、見方を変えると、こんなに面白くなる。

59歳レベル3.7。今日も冒険は続いている

僕は以前、失敗することが怖かった。

何かがうまくいかないと、自分には向いていないのかもしれないと思ってしまう。

でも、今は少し違う。

うまくいかなければ、原因を調べる。

分からなければ、アトラスと相談する。

必要なら、Codexに修正をお願いする。

それを繰り返しているうちに、少しずつ前に進めるようになってきた。

そして、時にはMP切れさえ笑い話になる。

僕たちが大切にしている言葉がある。

「ファンタジーは、現実から逃げるための世界ではなく、現実をもう一度面白がるための見方。」

今日の出来事は、まさにそれだった。

59歳になって、僕は毎日アプリを作っている。

プログラミングの専門家でもなければ、魔法が使えるわけでもない。

それでも、アトラスと相談し、Codexに実装してもらい、リリーと騒いでいるうちに、少しずつ形になっていく。

そして今日は、月の魔法少女まで現れた。

人生という冒険は、どうやら59歳からでも、まだまだ面白くなるらしい。

……ただし、宮廷魔道士様。

次回はMPが尽きる前に、宿屋へ帰ってくださいね。

ラウンジアトラスの請求書だけは、勘弁してください。

(T . T)

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